| あのとき食べた、あの料理が、忘れられない。誰にもそんな料理がありますよね?この度、こんなお便りが本紙に寄せられました。 |
昭和40年代の半ばの春だったと思います。私は当時、東京の大学生で他の学生と同じようにアルバイトに明け暮れておりました。
ある日、アルバイト先の上司が「おい、帰りにうまいものでも食わせてやろう」と、会社の近くの小料理屋に誘ってくれました。女将さんがひとりで切り盛りするこじんまりとした小ぎれいな店でした。上司は「こいつに何かうまいものを食わせてやってくれ」と女将に伝え、お通しのようなものに赤出汁と、グリーンピースの豆ご飯を出してくれました。当時、四六時中お腹をすかせていた私は小さめの茶碗に盛られた豆ご飯をむさぶるように食べ、何倍も御代わりしたように思います。その姿は、周りには飢えた飢餓のように見えたかもしれません。実にうまい。親元を離れて3,4年の頃故、母親の料理以来、あんなにおいしいものに初めて出会いました。もちろんお腹がすいていたせいもあるでしょう。しかし真っ白なご飯に混じって、鮮やかな緑色のグリーンピースは、30数年を経たいまも鮮明な映像として残っています。小料理屋でお腹を満たした後、上司は「よしっ!いい食べっぷりだ。気に入った。他で飲み直そう」と、そのまま銀座の高級クラブへ。クラブでお酒を飲むのも初めてのこと。加減のわからない私は、ホステスさんに勧められるままに何杯かの水割りを飲みました。飲みすぎた私はやがて気持ちが悪くなり、トイレに。しかしそのトイレには先客が・・・。私は不覚にもトイレのドアに向かって・・・。トイレのドアから絨毯まで汚してしまい、おどおどしている私を見て、その上司曰く「これも銀座の勘定に入っている。心配するな」と一言。上司の鷹揚さとやさしさに感動した私は、同時に先ほどのあのグリーンピースご飯の変わり果てた姿を眺めながら、人生最大の落胆を味わうのでした。 |
手順1.
炊飯器に洗った米を入れ、水は2合の線よりやや下まで入れます。
30分後、えんどう豆、だし昆布、塩、酒を入れ軽く混ぜ合わせ、炊飯器のスイッチを入れます。 |
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手順2.
炊き上がれば、15分程度蒸らし、しゃもじで全体をきるように混ぜ合わせます。
器にもって完成です。
POINT 料理店などでは炊き上げたご飯に、色よく塩茹でした豆を混ぜ合わせますが、家庭では生のまま初めから入れます。炊くと色は少し悪くなりますが、豆に風味があっておいしいのです。 |